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20世紀の予言


1901年、正月の報知新聞は、「20世紀の予言」を掲載しました。
約120年前の日本人が、「未来」への様々なイメージを、期待を込めて、また実現したい夢として、23の事項を選びました。
全てが当時の人々の「欲求」に深く根ざしたものでした。
実現した13項目は、電気、機械通信など産業革命以降の技術革新をベースにしたものです。

実現しなかった、7項目は、環境、医療、生命科学に関するものです。


「人間の欲求」と具体的な「技術」が一致して「夢」を実現させました。
未達成の、7項目と一部実現の3項目は、21世紀に持ち越されました。
今を生きる私達は、先人の夢の実現に向け、今でも、叡智を絞っています。
未来の予想は、難しいけれど、確実に言えることは、「人間の欲望の強さ」。


これは、必要性、ニーズ、とも言えます。
これらを、正解に捕らえ「予想」することが、重要です。
未来を作り上げて行くのは、「私たち自身」なのですから。


そもそも、「予言」と「予測」は、どのような意味の違いがあるのか?
予言は、人が主体となり、普通なら見通せない未来の出来事を、超常的な能力で、「こうなる」と言い切ることをいい、「予測」とは、データを観測して、情報を集め、過去の経験や仮説に基づいて、科学的に推測する、客観的な根拠に基づくことを意味します。

国際的に最大の課題でもある、気候変動による地球温暖化をどう解決するのか。「神」の領域に入ろうとしている、生命科学の進化をどう私達の医療の向上に活用していくのか。
私達は「矩を踰えず」、「正しい」方向をしっかり見据えながら、「科学技術」の進歩を、暮らしや社会の安定に繋げていかなければならないと、強く感じます。

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