今日9月30日で60年以上続いた「山交百貨店」が閉店になります。
現在地での営業は1965年からですから55年間になります。
高度経済成長からバブル経済、そして平成不況へと時代の変化の中で県民に親しまれてきた「山交」が閉じてしまうのはとても寂しい限りです。
買い物、食事、屋上の遊園地に行った思い出。
懐かしい思い出が一杯です。
駅前通行量の減少、大型ショッピングセンター、ネット通販にお客さんを奪われただけではありません。
因みに、1997の売上高は122億円、20年後の2018年の売上高28億円と5分の1となりました。
全国の百貨店の市場規模のピークは91年で9兆7千億、2018年は5兆9千億と、4割縮小、しました。
大店立地法の廃止や家電量販店、ドラッグストアー、ユニクロ等の進出も拍車をかけました。
もう一つ言えるのは「団塊の世代の先細り」です。日本の百貨店は「豊かな中間層」を呼び込むことで成長しました。
「今日より明日が豊かになれる」という希望を抱き、年功序列や終身雇用制度がベースになり消費を牽引しました。
団塊の世代は人口ボリームが大きく、中流意識が強く、百貨店に強い親近感を持っており百貨店が提供する商品やサービスに対価を払える経済力がありました。
団塊ジュニア世代では中流幻想は崩れ、所得の二極化が進んでいます。富裕層は都心の百貨店に向かっしまい、団塊の世代も今、70歳を超え、比較的お金に余裕があるといっても消費は先細りします。
頑張る小売り業は、消費者ニーズを的確に捕らえ、インバウンドの新しい需要を獲得し、オンリーワンの商品開発に注力しています。いずれにしても、「山交」さん❗長い間大変、お世話になりました。ありがとうございました。
感謝
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。