「五風十雨」という言葉があります。
5日に1度風が吹き、10日に1度雨が降れば、農作物が良く実る、すなわち、「天下が乱もなく、太平」という意味です。
今年の梅雨は、雨が多く、肌寒い梅雨でした。
果実も野菜も日照不足と長雨続きで、収穫量が減少し価格も高騰し、お米への影響も心配されました。
ようやく梅雨明けです。
これからの天気が良くなるよう祈ってます。
今年の気圧配置は、平成5年の大冷夏の年の気圧配置と似ていると言う専門家もいました。
当時、私は、農林水産省の課長補佐でした。
お米の大不作で、30年ぶりに、200万トンの外国産米を輸入したければいけない事態となりました。
当時は安全性について、国民の皆さんの関心は極めて高く、その年の春にタイ国との間で作った、三段階の安全性チェック体制をアメリカ、中国、豪州にも作り上げました。
商社の方々にも協力していただきましましたが 、当時は食糧庁が輸入の主体、「国家貿易 」なので、企画から実務まで、それこそ、不眠不休で対応しました。
長男が産まれたのもちょうどこの時期でした。
旧約聖書のノアの箱舟は、大雨で人類のマイナスを清算するという発想でした。
適度な雨は、人間に、農作物に、大いなる 恵みを与えてくれるものですが、いき過ぎた大雨は、災害をもたらす「災い」です。
いき過ぎた少雨も、「災い」です。
これからも「中庸の心」を常に持ち、素直さ、正直さ、自分らしさを、心がけて、生きていきたいと思います。
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